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【ロードもトレイルも】『Xplor』が日本のトレイルランニングの常識を塗り替える

トレイルランニングの醍醐味は、大自然の中を自由自在に走り回ることにある。しかし、トレイルを走っていると、どうしても舗装路に出たり戻ったりすることがある。そんなとき、多くのランナーが足に違和感を覚える。トレイル専用のシューズはロードでは重く、ロード用のシューズはトレイルでは滑る。そのどちらにも不自由しないために、CRAFTが導き出した答えが『Xplor』(エクスプローラー)だ。

日本のトレイルランニングのフィールドの特徴として、「土が多い」や「ロードもコースに入っている」などがある。そうした状況で、CRAFTは「ロードかトレイルか」ではなく「ロードもトレイルも」という選択肢を日本のランナーに提供している。それがXplorなのだ。

Xplorを総評すると下記となる。

  • ロードシューズの良さとトレイルランニングシューズの良さをいいとこどり
  • 反発性が高く、スピードが出る
  • 日本に多い、土のトレイルとの相性が良い ・完走だけじゃない、 “勝ち”まで目指せる

それでは、Xplorについて素材や構造も含めて解説していこう。

驚異のグリップ性能『Vittoriaソール』がもたらす安定感

Xplor最大の特徴は、イタリアの老舗タイヤメーカーVittoria(ヴィットリア)との共同開発によるアウトソールにある。このソールはトレイルランナーに定評のある主流のソールに比べて柔らかく、「地面を掴む」感覚をランナーに与えるだろう。 特に日本特有の湿り気を帯びた土のトレイルとの相性は抜群で、足元が滑りやすい状況でも高い安定性を発揮する。また、ソールの端が丸みを帯びたカップソール構造を採用することで、横方向への動きにも対応しやすく、急なカーブや不整地でもランナーの足を確実に支えてくれる。

290gの軽量設計で叶える「軽さ」と「快適さ」

トレイルランニングシューズは一般的に頑丈さを求められるため重くなりがちだが、Xplorはわずか290g(27cmモデルの場合)とトレイルランニングシューズとしては軽めで、むしろロードシューズに近い軽量さだ。これを可能にしたのは、ダブルメッシュアッパーを採用した設計によるもの。二層のメッシュ構造で軽さと柔軟性を両立し、足を包み込むようなフィット感を実現した。足が靴の中で泳がず、長時間のランでもストレスを感じない快適さを提供してくれる。

超臨界発泡技術Pxフォームが作り出す「弾む」感覚

ミッドソールには、CRAFT独自の超臨界発泡技術で作られた『Pxフォーム』を搭載している。このフォームの特徴は柔らかくも高い反発性を兼ね備えていることにあり、走れば走るほど足に馴染む感覚を味わえる​。トレイルランでは避けられない凹凸の多い地形でも、着地の衝撃を適切に吸収しつつ、次の一歩へと自然に推進力を伝えてくれるのだ。

「ヒールロック」がもたらす安定した推進力

Xplorにはもう一つ重要な特徴がある。それが、「ヒールロック」と呼ばれるかかと部分の設計だ。一般的なシューズと比べてかかとの部分が細めに作られているため、かかとがシューズ内で無駄に動くことなく、しっかりと固定される。このヒールロック構造が、蹴り出し時のパワーロスを防ぎ、効率よく前進する推進力を生む。特にトレイルの登り坂やロードでのスピードアップ時には、この安定感が疲労軽減とパフォーマンス向上につながる。シューズとの一体感が増し、よりスムーズで力強い走りを実現してくれる​のだ。

スピードにこだわるランナーへ、勝つためのシューズ

Xplorは、トレイルとロードを行き来するランナーのために生まれたシューズだ。ロードに出た瞬間のあの不快な違和感を極限まで排除し、どちらの路面においても快適な走りを提供する。その秘密は、ロードシューズの軽量性とトレイルランニングシューズのグリップ性を融合させた絶妙な設計にある​。Xplorと一緒なら、舗装路を軽快に駆け抜け、険しい山道でも確かなグリップで駆け登る。さらにはヒールロックが生み出す推進力で、レースの最後まで粘り強く走り抜けられるだろう。 レースを通してロードにもトレイルにも対応できるのでランナーのパフォーマンスを最大限に引き出してくれることは間違いない。

しかしそれだけではない。レース終盤、疲労がピークに達する中でも、Xplorの持つ高い反発性がランナーの推進力を維持する。そして疲れを忘れさせ、さらなるスピードアップを可能にするのだ。勝負の場面で他のランナーを引き離すことさえ可能になるだろう。そう、まさに勝つための一足なのだ。

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