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【信越五岳トレイルランニングレースへの挑戦録】ついに本番!完走率50%以下の過酷な100mileレポート

こんにちは、CRAFTランナーのきむらんです。

9月13日(土)~15日(月・祝)の「信越五岳トレイルランニングレース100mile」に初挑戦しました。毎年出走しているこのレースですが、これまでは110kmの部に参加していましたが、ついに100mileへ。およそ160kmのトレイルコースで、完走率は例年50%以下というハードレース。約半年前からトレーニングを積み、挑戦の日を迎えました。

  • 信越五岳トレイルランニングレース
  • 大会名:信越五岳トレイルランニングレース 2025 〜パタゴニアCUP~
  • 開催日:2025年9月13日(土)-15日(月)
  • 開催地:信越高原(新潟県妙高市、長野県長野市、信濃町、飯綱町、飯山市)
  • 主催:信越五岳トレイルランニングレース実行委員会
  • コースの特徴:信越地方の美しい山岳風景、森林、湖沼地帯を通過。
  • 距離:約100マイル(約160km)と110kmの2つのカテゴリーがある。

レース前の準備

100mileは準備が肝心です。レインジャケットとザックは他社メーカー品でしたが、それ以外のものはバシッとCRAFTで統一!(綺麗にたたんでなくてすみません。)

エネルギージェルは最小限のみ携帯。

今回は知人にサポート(レース中、寝ずに私を車で追い回して、エイドで手助けをしてくれる方)をお願いしていたので、用意したジェルは実際には写真の三分の一ぐらいの数量しか、持たなかったです。必要分は随時アシスタントポイントで受け取る予定。

シューズはCRAFTのPure Trail Pro。グリップ力が強く、踏ん張りのきかなくなるレースに良いと判断し、このシューズにしました。

大会当日-9月13日(土)

朝7時に家を出て、約350kmの道のりを4時間ほど運転。高速道路を運転中、レース会場まで残り160kmとなった時に「これから会場までの距離を走るのね、しかもトレイルを・・・」と、なんとも言えない思いが湧いてきました。

受付会場の斑尾高原につくと、選手や応援の方々がメーカーブースで大盛り上がり。この雰囲気がたまらなく好きです。100mileスタートはこの日の18:30だったので、通常は仮眠所で休むのですが、つい会場にいる知人達と色々と話し込んでしまいました。

会場の雰囲気
ゆるキャラ イノシシのガンバフンバくん
90km地点から一緒に走るペーサーとパシャリ

リラックスムードもここまで。いよいよレース準備に入ります。テーピングを施し、着替えて装備を最終チェック。ペーサーやサポートがいても、100mileを走るのは自分自身。準備は万全に整えます。

そうこうしているうちにスタート時刻に。スタートゲートへ向かいます。

辺りはどんどん暗くなっていきます。天気は今のところ良好ですが、夜からは雨予報。

信越五岳トレイルランニングレースでは初挑戦ですが、100mileレース自体はこれで3回目。スタート前に多くの方と話していたおかげで、リラックスしたままスタートを迎えました。

スタートゲート外側
スタートゲート内側

18:30 スタートです。恒例の花火がドーンと上がりました!気分は上々です!

スタート地点~バンフ(約11km)11km地点

スタートして快調に走ります。コース変更がありこの区間は予定より若干短いため、渋滞を避けようと若干飛ばしました。斑尾山の直登がありましたが、一気に登り攻略。予定時間ぴったりに最初のエイドステーションの「バンフ」に到着できました。

バンフ~赤池(約14km)25km地点

バンフでは軽く補給を済ませ、次なるエイドポイント「赤池」へ。ここは初めて走る区間でしたが、細かなアップダウンが続き、なかなか前に進めません。そうしているうちに雨が降り出し、しかも予報よりずっと強めの降り方に。ただ、気温が下がって少し涼しく感じられ、そこまで苦になりませんでした。雨天での PureTrail は今回が初めてでしたが、やはりグリップ力は抜群で、濡れた路面でも安心して走ることができました。

赤池~アパリゾート上越妙高(約20km)45km地点

赤池を出て次のエイドは「アパエイド」。ここが最初のアシスタントポイントです。仲間が待っていると思うと、足取りも軽くなります。この区間で日付が変わり、レースは2日目へ。眠気も襲ってきて、カフェインジェルで無理やり意識をつなぎながら進みました。しかし、雨と眠気にやられ、アパエイドへの到着は予定より30分遅れとなりました。

アパリゾート上越妙高~国立妙高自然の家(約16km)61km地点

アパで補給をして「国立妙高自然の家」へ。この区間は眠すぎて全く記憶がないです。ロードが多かったようなそうでもないような。雨はどんどん強くなり、まさに土砂降り状態でした。

インナーにCOOL MESH SuperLiteを着ており、雨の時でも体を冷やさないという優れた機能を実感。レインジャケットを着ると体が蒸れそうだったので、ノースリーブのまま走り続けました。

国立妙高自然の家~池の平スポーツ広場(約18km)79km地点

あたりは徐々に明るくなってきました。しかし侮るなかれ、この区間は最難関の妙高山の上りがあります。壁かと思うぐらいの斜度の上り、しかも雨なのでここは慎重に。

妙高山の上りは2度目でしたが、「なんでこんな事しているんだろう」と何度思った事か。

ゆっくり慎重に時間をかけて攻略しました。この区間で体もメンタルもかなりやられていました。

池の平スポーツ広場~黒姫(約12km)91km地点

妙高山でだいぶやられましたが、池の平エイドにラーメンがあったので、それを食べて若干復活。次の黒姫ではペーサーと合流ですので、それまでなんとか踏ん張ろうと思い進みました。コースの途中でこの日の5:30にスタートした110kmの部の方々と合流。人が増えると元気が出てきます。

黒姫~西登山口(約11km)102km地点

黒姫エイドでペーサーと合流し、「いざ進もう」と思ったら、なんだか体が重い。

途中、ジェルを飲んでもカフェインを飲んでも固形物をとっても体がいうことを聞かない。緩い上りが続きましたが、1キロあたり約19分かかっていて、「このままではあかん!」と思っていても体が動かない。だらだらと進み、なんとか西登山口エイドへ。

西登山口~笹ヶ峰(約11km)113km地点

西登山口で補給と休憩をとると、体が一気に軽くなりました。何がきっかけかは分かりませんが、トレランではよくあることです。ただ、前の区間で予定より約2時間の遅れ。笹ヶ峰の関門に間に合うにはペースを上げる必要がありましたが、復活したとはいえ思うようにスピードは出せません。そして、笹ヶ峰を目指している途中、晴れ間が見えてきました。ここまで泥の中を進んできて約22時間、初めての晴れ間。本来の信越トレイルの綺麗な景色が見えてきました。

2日目の夕暮れ、午後5時の光景はまるで「お疲れさま」と迎えてくれているかのようでした。しかし、あと一歩届かず。笹ヶ峰エイド手前で関門に阻まれ、112km地点で無念のリタイヤとなりました。

100mileレースでのリタイヤは初です。原因は色々とありますが、反省点の多いレースでした。

結果は、距離112km、獲得標高5,320mでした。

色々な方々にご支援いただいたのに、こういった結果になってしまい反省です。

112.78km  獲得標高5,320m

リタイヤ後、宿に戻りましたが悔しさとカフェインジェル取りすぎの興奮であまり眠れませんでした。毎年の事ですが、いったい何日まともに寝てないのだろうと思いつつ。

2025年のターゲットレースがリタイヤに終わってしまいましたが、何かロングトレイルに完走しなければ年は越せません。年内に出られる大会を必死で調べています。

11月にはフルマラソン1レースとハーフマラソン2レースを控えているので、

そちらに向けて練習しつつ、ロングトレイルを完走して見せます。

最後に

今回の信越五岳トレイルは様々な方にご支援ご協力いただいての出走となりました。

このような結果となってしまい本当に情けない限りです。ご支援いただいた皆様には改めてお礼申し上げます。毎年出ておりコースは知り尽くしているという油断、レース前にしゃべりすぎた気の緩み、天候に対しての油断、一部エイドでの補給ミスなど積もり積もっての結果かと思います。しかしこれに懲りず100mileレースには出続けます。この中毒性がトレランやランニングのやめられないところです!それでは皆様良きランニングライフを!

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