こんにちは、CRAFTランナーのきむらんです。
もうすぐ9月でもまだまだ暑いですよね。私も信越五岳トレイルランニングレース(※)に向けてトレーニングしなければならないものの、8月後半、なんなら9月に入ってもこう暑いと、どうしても朝や夜のランニングが中心になります。そんな時におすすめしたい私の練習法が「オーバーナイトトレイル」。オーバーナイトトレイルは、朝と夜のランニングのどちらの良さも兼ね備えているんです。さらに「眠らずに走る」という体験自体が面白いです。
8月22日(金)の夜から翌23日(土)の朝にかけて、信越五岳トレイルランニングレースに向けた実践練習として、友人と共にオーバーナイトトレイルに挑戦してきたのでレポートしたいと思います。
※信越五岳トレイルランニングレース(Shinetsu Five Mountains Trail Running Race:https://sfmt100.com/) は、新潟県妙高市・長野県飯山市を舞台に毎年開催される日本屈指のトレイルランニング大会です。妙高山、黒姫山、斑尾山、戸隠山、飯綱山といった「信越五岳」を望む壮大な自然の中を駆け抜けるコースが特徴で、国内外から多くのランナーが集います。メイン種目は 100マイル(約160km) と 100km。いずれも獲得標高は非常に大きく、長時間にわたるナイトランや天候の変化に対応する総合的な走力・装備・戦略が求められます。完走率は決して高くなく、日本のトレイルランニングにおいて「最高難度クラス」と称されるレースのひとつです。また、国内外の有力選手も参戦するため、UTMB® ワールドシリーズの日本を代表するレースのひとつとしても注目されています。挑戦そのものが大きなステータスとなり、完走はトレイルランナーにとって大きな勲章となります。
高尾駅から高尾山頂へ
集合は22時、高尾駅。終電近い時間に高尾山へ向かうのは、正直少し怖くもありました。駅前のスーパーで軽く買い出しをして出発。今回の相棒は CRAFT Pure Trail Pro―2026年春発売予定のトレラン専用シューズです。深いラグと圧倒的なグリップ力が特徴で、この夜の走りに期待が高まります。

PureTrailPro(Green)※2026年春発売予定
ロード約2km、その後はトレイルが約5kmほど。まずは準備運動としてゆっくりランニングを開始しました。高尾山は様々なランニングのルートがありますが、今回は1号路を通りました。途中にある薬王院は夜の静けさに包まれ、独特の雰囲気を醸し出しておりました……。

高尾といえば天狗。至る所に姿を見かけながら、標高599mの山頂に到着。このくらいの標高だと気温はまだまだ高いです。しかし、なんと山頂にも水道があり、東京水をその場でいただけるんです。東京水で喉を潤し、次のルートへ進みます。

小仏城山(こぼとけしろやま)、そして景信山(かげのぶやま)へ
高尾山をあとにして、次の小仏城山を目指しました。高尾山までは多少人もいましたが、ここから先はほとんど誰にも会わず、ひたすら暗闇と静寂の中を進みます。
PureTrailProは、グリップ力と操作性が非常に良かったです。トレランシューズで大事なのはまずはやはりグリップ力!急な下りでも臆する事なく進めました。頼りになるアウトソールです。そして操作性!操作性も抜群で、木の根や石が多い道でも足との一体感を感じられました。「信越五岳はこのシューズで行ける」と確信できた瞬間です。 小仏城山山頂に到着。ここでも有名な天狗の木製オブジェが出迎えてくれます。

続く景信山は石段が多く、足への負担が増すエリアでした。しかし、ここでもPureTrailProの良さが確認できました。PureTrailProは柔らかいVittoriaアウトソールを使用していますので、硬いトレイルにも相性ばっちりです!ロードや硬いトレイルでのVittoriaアウトソールのパワーは素晴らしいですね。

陣馬山(じんばさん)へ
景信山からさらに奥のエリアは、春や秋はメジャーなコースですが、夏は昼間でもほぼ人がいません。草がかなり生い茂っていました。ルートは淡々と上るコースなので、特別ハードではありません。
スタートから約4時間、若干の疲れと飽きを感じてくるところを乗り越え、陣馬山山頂に到着!
夏とはいえ標高855mのAM3時の山頂は寒いため、Tシャツの下にはCRAFT Cool Mesh Superlightを着用しました。肌寒さは感じますが汗冷えすることはないです。夏にはベースレイヤー不要と思われている方も多いですが、山頂での汗冷えを防げますし、べたついたTシャツが肌に直接触れる不快感も低減してくれます。ランニングでは必須アイテムではないでしょうか。

CRAFT Cool Mesh Superlight
そして今回、トレランザックにミニバーナーとコーヒーを持ってきていたのです。この楽しみがあったので最後頑張れたと言っても過言ではありません。ミニバーナーで淹れたコーヒーを片手に休憩。夜明け前の冷え込みと星空、そして温かい一杯は格別でした。

帰路と御来光
小休止を終え、高尾駅を目指して出発です。
帰りは下りが多いですが、距離的にはまだ半分ですので気は抜けません。

下り中心の道を走り抜ける中で、徐々に空が白み始めます。御来光を浴びると不思議と疲れも消え、最後の力が湧いてくるのを感じました。高尾山頂で美しい朝焼けを見届け、無事下山。

高尾駅近くのコンビニをゴールとしました。朝6時には乾杯を済ませ、9時には家族と合流。普通の土曜日を迎えられるのも、ナイトランならではの魅力です。

行程は約35キロでした。

今回使ったグッズは様々なものがありましたが、PureTrailProのグリップ力が一番印象に残りました。100mileに向けて良き相棒を手に入れたので、残りの期間も気を抜かず練習に励みたいと思います。
コメント